マグボット頭部の代替品「クルール ボウル」

現在、マグボットの頭部に使用しているレンジマグですが、これを生産していたメーカーが生産を終了したので入手できなくなりました。マグボットの本も出版され、マグボットを作りたいという方たちが増えている矢先のことで残念です。胴体の乾物ケースは入手可能です。
私たちでも頭部の代替品を探していたのですが、熱心なマグボットのユーザーさんから「クルール ボウル」を紹介していただき、ご丁寧に研究室まで製品を送っていただきましたので、それをテストしたところ、使えそうです。

「クルール ボウル」のメリットは、マグボットの従来の頭部のシルエットに似ているのでマグボットのイメージを保てます。また4色あり、これまで入手できるレンジマグはブルーだけでしたのでカラーバリエーションが増えました。なによりも入手可能です。「カラーバリエーションが初代のiMacを彷彿させる」という感想もいただきました。

デメリットは、従来のレンジマグより高さが10mm低いので、内部の顔のLEDなどの部品はギリギリ収まるのですが、顔を水平から上に角度をあげるとボウルに干渉します。また、マグボットの象徴であるマグカップの把手がなくなってしまったので、このロボットがなぜ「マグボット」と呼ばれるのかわからなくなることです。「都立大学駅」状態です。

しかし、レンジマグの生産終了でお困りのユーザーもいらっしゃると思いますので、これを緊急の代替品としたいと思います。顔を上に傾けると部品が干渉する問題は、上を向かないように改修したソフトを近日アップします。

「クルール ボウル」は以下で入手できます。100円ショップの商品ではありません。ブルー(商品名クリアサックス)、ピンク、グリーン、オレンジの4色あります。

http://item.rakuten.co.jp/lighterya/112440837/

また、マグボットの頭部は約直径120-125mm 高さ70-80mm程度で、透明か半透明のものであれば使用できますので、他にもふさわしい頭部をテストして見つけてください。

従来の把手のついた頭部のカップの再生産も道は遠いですが、模索していきます。

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おしゃべりロボット「マグボット」の訂正情報

リックテレコム刊のおしゃべりロボット「マグボット」の訂正情報です。正式にはリックさんのサイトで公開しますが、
もう本書を読んでマグボットを作られている方もいると思うので、即ご報告します、申し訳ありません。

P247のプログラム7-1

7行目
-x $DICDIRE
の後にバックスラッシュ(「/」が左右反対になったもの。このあとの行の後ろにもついています。)
が抜けています。
これがないと音声合成が正常に動きません。
-x $DICDIREの後ろに以下のようにバックスラッシュを加えてください。

プログラム7-1は
https://github.com/mugbot/Mugbot-System
の中にある
mugbot-talk-1.1.sh
として収録されていて
mugbot-talk-1.1.sh
のプログラムは問題ありません。これをダウンロードして使用してください。

また、
P202
の上から
6、7行目に二カ所ある

/etc/rc.lolal


/etc/rc.local

の間違いです。訂正します。

マグボットのキラーアプリ? Mugbot Repeater

マグボットの電源を入れるとマグボットがループで繰り返し話し続けるアプリ

Mugbot Repeaterです。

マグボットで最も使用されているアプリです。お店、受付、展示説明に最適です。
コンセントや、スピーカーの電源をいれて、スピーカーのボリュームを変えるだけで使用できます。
一度プログラムすれば、ロボットにあまり詳しくない方でも使用できます。

また、Raspberry Pi内部で動くので制御用のPCやスマホを必要としません。

Rubyで書いてあります。

このファイルのファイル名をmugbot-repeater-0.1.rbとして
/home/piに置いて実行権限を与えて

/etc/rc.local

のファイルの最後に

exit 0

の前に書いて再起動すると勝手に話し始めます。

プログラム中の

sleep 2

は発話と発話の間隔時間で2秒にしてあります。秒数はこの数字を変えてください。

最後の

sleep 10 
は一通り発話して、もう一度最初の発話を繰り返すまでの時間です。

プログラムでは10秒になっていますが、秒数はこの数字を変えてください。

すでにmugbot-server-1.1.rbが動いている場合は、/etc/rc.local
で自動起動しないようにコメントアウトしてください。