Raspberry Piに簡易にアクセスポイントを設置(Access Point Unit for Raspberry Pi)

マグボットのRaspberry PiにはApacheとDHCPサーバーが動いています。Raspberry PiとPCを1対1で有線LANでつなぐときにはこれでいいのですが、タブレットやスマートフォンを接続したいときにはアクセスポイントが必要になります。無線ドングルを使ってhostapdなどでアクセスポイントを作ることができますが、その前にホテル用ルーターで簡易にアクセスポイントを設置してみます。

ホテルなどで有線LANを無線LANにするホテル用ルーターを使ってみます。
ELECOM WRH-300シリーズ

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このELECOM WRH-300シリーズは、初期設定ではアクセスポイント機能になっています。
これにはLAN端子とWAN端子の2つの端子があるのですが、LAN端子とRaspberry PiのLAN端子を有線LANでつなぎます。ホテル用ルーターの電源は別途接続します。
ここではRaspberry Pi Model B+に有線LANでWRH-300をつなぎ、電源はB+のUSBから供給しています。

 

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この状態でタブレットやスマートフォンからホテル用ルーターのネットワークに繋ぐと、タブレットやスマートフォンにIPアドレスを振らなくてもマグボットのRaspberry Piにアクセスできます。
WRH-300-SはUSB電源でも動くので、電源にバッテリーなども使用できます。

他のホテル用ルーターにはWAN端子しかないものがありますが、WAN端子とRaspberry Piを有線LANでつないでうまくいくかは試していません。

追記 2016/6/24
ELECOM WRH-300のLAN端子の「INTERNET」の方とRaspberry PiのLAN端子をケーブルで繋げてみてください。(写真ではLAN/SETUPの方につなげていますが、スマホやPCからアクセスしてもRaspberry Piにアクセスできません)
また、ELECOM WRH-300に電源をRaspberry PiのUSBから供給しようとしても電力不足の場合があります。そのときは、ELECOM WRH-300の電源を
Raspberry Pi以外の別からとってみてください。

Raspberry Pi Model B+ のUSBポートの電力アップ

Raspberry Pi Model B+ のUSBポートからの電流が少ないので困っていたら

以下に対処方法が書かれていたので参考にさせていただきました。設定で0.6Aに制限されているそうです。その制限を解除します。

あっきぃ日誌
Raspberry Pi Model B+のUSBポートに1.2Aの電力を供給する

OSを最新版にアップグレートした状態で、nano で以下を開きます。

config.txtの最後に

を記入して保存、再起動すると

無事USBポートに多くの電流が流れるようになりました。
1.2Aだそうです。
Raspberry Piに使用する電力以外にさらに1.2A使用できるのであれば
セルフパワーのUSBハブを使用しなくても
Arduinoや無線LANドングルなどをつなぐことができます。
USBポートに1.2Aまでの電力をフルに使用する機器を使用する場合にはRaspberry Pi Model B+に2A以上のUSB ACアダプターか、バッテリーを繋ぐといいと思います。

ちなみにこの設定をしたOSは、Raspberry Pi TypeBでも問題なく使用できました。Raspberry Pi  Type B用、Model B+用とわけなくてもよさそうです。